一夜明けて、私は重い足取りで学校に向かった。
昨夜は一睡もできなかった。彩音に秘密を知られてしまったことが頭から離れず、拓翔とのメッセージのやり取りも、いつもの楽しさを感じられなかった。
『紀子、今日は大丈夫? 僕はずっと君のことを考えてた』
朝一番の拓翔のメッセージに、私の心は少しだけ温かくなったけれど、不安のほうが大きかった。
「正直、怖い。桧葉さんがなにをするかわからないから……」
『なにかできることはないか、って考えてるんだけど、いい案が思いつかなくて。話を聞いてあげることしかできなくて、本当にごめん』
「拓翔が謝る必要なんてないよ。考えてくれていることが嬉しい」
『もしなにかあったら、すぐに連絡して。僕もなにか方法を考えるから。一人で抱え込まないで。いいね?』
拓翔の優しさが、今は逆に辛い。彼にはなにもできないことがわかっているから。それでも拓翔を安心させたくて「うん」と返事を送った。
教室に入ると、彩音はいつものように友だちと楽しそうに話していた。私と目が合うと、彼女はにっこりと笑って手を振った。
その笑顔が、私には悪魔の微笑みに見えた。一時間目の授業が終わると、彩音が私の席にやってきた。
「おはよう、神林さん。今日も彼氏とメッセージしてるの?」
小さな声だったが、その言葉に私は凍りついた。クラスの誰かに聞かれたらどうしよう。
「そんなの……桧葉さんは気にしないでください」
「昨日はごめんね。でも、本当に面白いものを見せてもらったわ」
彩音の目が意地悪く光る。
「お願い、誰にも言わないで。お願いだから」
「う~ん、どうしようかなぁ……」
彩音は指を唇に当てて、わざとらしく考えるポーズをした。
意地悪なことを言っているのに、そんな顔も仕草も綺麗に見える。「それにしても、神林さんって意外と積極的なのね。『愛してる』なんて、恥ずかしいセリフをメッセージで送り合うなんて」
さっきよりも大きな声で彩音が話しだす。
私の顔が真っ赤になった。周りの席の人たちが、何事かと振り返って私を見た。「桧葉さん、声が大きい……」
「ごめんなさい。でも、素敵だと思うよ? 『会わない恋人』なんて、ロマンチックじゃない」
今度は、明らかに周りに聞こえる声で言った。近くにいた女子数人が、興味深そうにこちらを見ている。
「やめて……」
「なにをやめるの? 私、褒めてるのよ?」
彩音の声は表面的には優しいが、その表情は完全に私をからかっている。
「神林さんの彼氏って、真鍋拓翔っていうのよね。素敵な名前」
「本当にやめてってば!」
私は思わず大きな声を出してしまった。教室がざわめく。私なんかに彼氏がいる……それが興味を惹いてしまった。
「やだぁ、そんなに興奮しないで。みんな、神林さんに彼氏がいるって知って、びっくりしてるだけなんだよ」
気がつくと、クラスの半分くらいの人が私たちのほうを見ていた。
「神林さんに彼氏?」
「うそでしょ?」
「信じらんない。相手、どんな人?」
クラスメイトたちのざわめきが、私の耳に痛いほど響いた。
「でも残念なことに、その彼氏とは会ったことがないのよね。『会わない恋人』なんだって」
彩音の声は、もう完全に教室全体に響いていた。
「会わない恋人ってなに?」
「ネット恋愛ってこと?」
「神林さんが?」
私は机に突っ伏して、両手で耳を塞いだ。でも、クラスメイトたちの声は容赦なく聞こえてくる。
「桧葉さんやめて……お願いだから、もう……本当にやめて……」
私の小さな声は、教室の騒めきにかき消された。
「みんな、そんなに興味深そうにしないで。神林さんが困ってるじゃない。だた恋をしているだけなのに、そんな興味を持ったら神林さんが可哀想だよ?」
彩音は表面的には私をかばうような口調だったが、その実、火に油を注いでいるだけだった。
「でも、ネット恋愛って危険じゃない?」
「相手の正体がわからないし」
「写真とか交換してるの?」
質問が次々と飛んでくる。私は答えることができず、ただ両手で顔を隠して俯いていた。
「神林さん、大丈夫? みんな酷いわね」
彩音が私の肩に手を置いた。その手が、私には蛇のように冷たく感じられた。
「みんな、あまり詮索しちゃダメよ。神林さんのプライベートなんだから。恋愛は自由よ? そうでしょう?」
そう言いながら、彩音は完全に私の秘密を暴露していた。
昼休みになっても、事態は収まらなかった。「神林さん、本当に彼氏いるの?」
「会ったことないって本当?」
「どうやって知り合ったの?」
女子たちが群がってくる。好奇心に満ちた目で私を見つめている。
「答えてよ、なんなら、やり取りを見せてくれてもいいし」
「ねー、すごく気になるもん。いいでしょ?」
拓翔とのやり取りを、これ以上、誰かに見られるなんてありえない。
追い詰められた私は震え声で言った。「SNSで……知り合って……」
「やっぱりネット恋愛なんだ」
「怖くない? 会ったことない人と付き合うなんて」
「写真は? 相手の写真見たことある?」
私は首を振った。見たことがないのは本当だった。
「えー、顔も知らないの?」
「それって本当に恋愛?」
「神林さん、騙されてるんじゃない?」
クラスメイトたちの言葉が、私の心を容赦なく刺していく。
「そんなこと……ない……彼は……」
私の言葉に、周りにいたクラスメイトたちから、悲鳴に似た驚きの声が響いた。
「彼だって!」
「本当に彼氏だと思ってるんだ?」
「やだー! 嘘みたい!」
体の震えが止まらない。聞きたくもない否定の言葉が耳に流れ込んでくる。
「でも、普通におかしいよね? 顔も知らないなんてさぁ」
「神林さん、騙されてるかもよ?」
「相手は多分、おじさんとかじゃない?」
「きもーい」
笑い声が起こった。私は涙が出そうになった。
そのとき、スマホが震えた。拓翔からのメッセージだった。『紀子、大丈夫? 嫌なことがあったら、すぐに教えて』
私は急いでスマホをしまおうとしたが、彩音の鋭い目がそれを見逃さなかった。
「あっ、また彼氏からメッセージ?」
その言葉に、周りの女子たちの目がさらに輝いた。
「見せて見せて!」
「どんなメッセージ?」
「『愛してる』って書いてあるの?」
私は両手でスマホを守った。でも、みんなの興味は最高潮に達していた。
「神林さん、隠さないでよ」
「ちょっとだけ見せて」
「気になる!」
女子たちが私を囲んだ。私は逃げ場を失った。
「もう放っておいてよ……本当に……お願い……」
私の懇願も空しく、好奇心に満ちた視線が私を取り囲んでいた。
これが、私の地獄の始まりだった。
拓翔との美しい秘密の関係が、クラス中の好奇の的となってしまった。そして、それは彩音が仕組んだ罠の、ほんの始まりに過ぎなかった。
『紀子、返事がないけど、なにがあったの?』
スマホに届いた拓翔の心配するメッセージを、私は涙でにじんだ目で見つめていた。
どうやって、この状況を彼に説明すればいいのだろう。 私たちの純粋な愛が、こんな風に汚されてしまうなんて。スマホの画面を見つめながら、私は震える指で文字を打ち続けていた。もう何時間も、この一通のメッセージを送ることができずにいる。「拓翔へ。これが最後のメッセージになります」 削除して、また打ち直す。何度繰り返しただろうか。でも、もう私は決めていた。この関係を終わらせると。 昨日から、拓翔は必死に私を慰めようとしてくれている。『写真を見たけど、紀子は僕が思っていた通りの優しい人だよ』『容姿なんて関係ない、紀子の心が好きなんだ』『今度こそ、直接会って話そう』と。 優しい言葉の数々。きっと、彼は本当にそう思ってくれているのだろう。でも、その優しさが、逆に私の心をえぐるのだ。 私は醜い。それは紛れもない事実。鏡を見るたびに、自分でも嫌になるほどの容貌。そんな私を見て、本当になにも感じないなんてことがあるだろうか。きっと、拓翔は優しいから、私を傷つけまいと嘘をついてくれているに違いない。「拓翔、今まで本当にありがとう。拓翔と話してきた時間は、私にとって宝物でした。でも、もうこれで終わりにします」 送信ボタンに指を置いたまま、動けない。これを送れば、もう二度と拓翔と話すことはできない。この数カ月間、私の心の支えだった彼との関係が、完全に終わってしまう。 けれど、あんなことがあった以上、もう続けることはできない。現実を知った今、このままでは私たちの関係は嘘になってしまう。 私の指が、送信ボタンをタップした。 震える指で、続きの文字を打つ。「会わない恋人なんて、やっぱり無理だったんです。私たちは画面の向こうの存在のままでいるべきでした。リアルな私を知ってしまった今、拓翔が私に向ける優しさは同情でしかありません」 涙が画面に落ちて、文字が滲む。「私は、あなたに同情されるのが辛いんです。本当の恋人同士だったら、こんなことで関係が変わったりしないはず。でも私たちは違う。画面越しの、美しい幻想の中でしか成り立たない関係だったんです」 ここで一度手を止める。本当にこれでいいのだろうか。拓翔の気持ちを信じてみることはできないのだろうか。 何度考えても無理だ。彩音
翌日の朝、私は昨夜の出来事が夢だったのではないかと思った。 拓翔との電話。お互いの愛の告白。改めて、恋人として付き合っていけるという現実。 すべてが信じられないほど美しくて、温かい。 学校に向かう道のりで、私は何度もスマホを確認した。拓翔からの『紀子、おはよう。愛してる』というメッセージが、本当にそこにあった。「おはよう、拓翔。私も愛してる」 返信を送ると、すぐに返事が来た。『今日も一日頑張ろうね。紀子がいると思うだけで、なんでも乗り越えられる』 その言葉に、私の心は温かくなったのと同時に、不安もまた大きくなった。 教室に入ると、昨日のことを思い出して足がすくんだ。彩音はもういつものように席に座っていて、私を見ると意味深な笑みを浮かべた。「おはよう、神林さん」 彩音の声は昨日と変わらず甘い。でも、その目には昨日と同じ冷たい光があった。「昨日はごめんなさいね。ちょっとやりすぎちゃったかな?」 彩音の謝罪は、心がこもっていなかった。私は彼女を無視して自分の席に向かった。 休み時間になるたびに、私はいつものように、こっそり拓翔とメッセージを交換した。昨日、お互いの気持ちを確認し合った。そう思うだけで、胸がドキドキした。『紀子、大丈夫? 昨日のこと、学校でなにか言われてない?』 拓翔の心配そうなメッセージに、私は少し罪悪感を覚えた。「大丈夫。拓翔がいるから」 本当は大丈夫じゃなかった。今日は彩音になにもされていないけれど、クラスメイトたちの視線が気になって仕方がなかった。昨日のことで、私を変な目で見ている人もいる。 昼休み、拓翔から電話がかかってきた。私は人目のない場所を探して、階段の踊り場で電話に出た。『紀子?』「うん」『声を聞けて安心した。今日は大丈夫?』「大丈夫」 私は嘘をついた。本当は辛くて仕方がなかった。クラス中が敵のように思えるほどなのに。『本当に? なんだか元気がないみたいだけ
僕は部屋で一人、スマホの画面を見つめていた。 数時間前に送られてきた写真。そして、そのあとに続いた紀子からのメッセージ。『ごめんなさい』『これが、本当の私です』 写真の中の少女は、確かに一般的な美人とは言えなかった。でも、僕が感じたのは失望ではなく、むしろ安堵だった。 なぜなら、僕自身も容姿にコンプレックスを抱えていたから。小柄で、クラスメイトからは「チビ」とからかわれ続けてきた。 紀子が美人だったら、きっと僕なんかには見向きもしなかっただろう、そう思うとホッとしている自分がいる。 でも、それ以上に僕の心を動かしたのは、紀子の勇気だった。 あんなにも自分の容姿を嫌がって、会うことすら躊躇っていたのに。 自分の一番見せたくないだろう部分を、僕に見せてくれた。それがどれほど辛いことか、僕には痛いほどわかる。 それなのに、紀子はどうして突然、写真を送ってきたんだろう。「紀子、話そう」 僕はメッセージを送った。返事は来ない。 もう一度、メッセージを送る。「紀子、今から電話で話さない?」 僕は思い切って提案した。今まで文字でしかやり取りしたことがなかったけれど、今はどうしても声が聞きたかった。 日曜日に電話をする約束をしている。だけど、その前にどうしても話したい。 スマホが震え、紀子から返信が届いた。『ごめんなさい……私は拓翔に嘘をついてた』「そのこと。ちゃんと話そう。二人で」 しばらくして、チャットアプリの着信音が鳴った。僕は慌てて電話に出る。「もしもし」『あ、えっと……』 紀子の声は小さくて、震えていた。でも、とても優しい響きだった。「紀子?」『うん』「初めて声を聞けて、嬉しい」 文字とは違う言葉のやり取りに、胸の奥が温かくなってくる。 電話越しに、小さなすすり泣きが聞こえた。『拓翔、本当にごめんなさい』「なんで謝るの?」
「やめてよ……」 私の声は掠れていた。彩音の最後の言葉が、私の心臓を鷲掴みにしている。「本当のことを教えてあげない?」 その言葉の意味を理解した瞬間、私の世界が真っ暗になった。 彩音は私が醜いということを、拓翔に伝えようとしている。「お願いだからやめて! なんでそんな酷いことをするの!」 私は彩音に向かって手を伸ばした。でも、彩音は私のスマホを高く掲げて、私の手の届かないところに持っていく。「神林さん、そんなに必死にならなくてもいいじゃない」 彩音の声は甘いけれど、その目は冷酷だった。「酷いことだなんて、相手の人も知る権利があるでしょ? 付き合ってる人がどんな顔なのか」「付き合ってない!」 私は叫んだ。でも、それは嘘だった。少なくとも私の心の中では、今は拓翔と恋人同士なんだから。「へえ、そうなの? じゃあ、なおさら問題ないじゃない?」 彩音は私のスマホの画面を操作し始めた。私は血の気が引いていくのを感じた。「なに……してるの?」「写真を撮るのよ。神林さんの可愛い顔をね」 その瞬間、私は理解した。彩音がなにをしようとしているのかを。「だめ!」 私は彩音に飛びかかった。でも、彩音は素早く身をかわした。私はバランスを崩して、机に手をついた。「みんな、手伝って」 彩音がクラスメイトたちに向かって言った。彩音と仲が良い何人かの生徒が私を取り囲む。私は逃げ場を失った。「もういい加減にして! スマホを返してったら!」 私は涙声で懇願した。でも、彩音は聞く耳を持たなかった。「はい、こっち向いて」 彩音は私のスマホのカメラを私に向けた。私は必死に顔を隠そうとしたけれど、クラスメイトたちが私の手を押さえた。「神林さん、そんなに嫌がることないじゃない。ちょっと写真を撮るだけよ」 彩音の声は、まるで私のためを思っているかのよ
翌日、昼休みの教室で、私は一人で弁当を食べていた。いつものように隅っこの席で、できるだけ目立たないように身を縮めて。「ねえ、神林さん」 突然声をかけられて、私は箸を持つ手を止めた。振り返ると、またしても彩音が立っていた。その美しい顔に、いつもの意地悪な笑みを浮かべて。「なに?」 私の声は震えていた。昨日のことがあって、こんなふうに話しかけられても、警戒心しか湧いてこない。「昨日からみんな、ずっと気にしてるんだけど、神林さんってネットの恋人とメッセージのやり取りをしてるでしょ?」 そう言って、彩音は私の隣の席に勝手に座った。周りのクラスメイトたちがこちらを見ている。私は急いでスマホを隠そうとしたけれど、その手を掴まれた。「みんな、内容が気になるんだって」 彩音の声には、悪意をまとった響きがあった。クラスメイトたちのほとんどが、私と彩音のやり取りを見ている。「そんな……みんなが気にするようなこと……なにもないから」「へえ、そうなんだ」 彩音は立ち上がると、私の後ろに回り込んだ。そして、突然私の肩に手を置いた。「でも、今日も授業中こっそり見てたでしょ? 今度、先生にバレたら大変だよ?」 その瞬間、彩音の手が私のスマホに向かって伸びた。私は反射的にスマホを胸に抱え込む。「触らないで!」「なに隠してるの? そんなに必死になることないじゃない」 彩音の声は甘いけれど、その目は冷たかった。私は立ち上がって彩音から距離を取ろうとしたけれど、彩音は諦めなかった。「みんな、神林さんがチャットのやり取り、見せてくれるみたいよ」 彩音の声が教室に響くと、周りのクラスメイトたちがざわめき始めた。私は顔が真っ赤になるのを感じた。「やめてって、何度も頼んでるじゃないですか」 私の声は涙声になっていた。でも、彩音は止まらない。「そんなに隠すなんて、よっぽど恥ずかしいメッセージを送ってるとか?」
一夜明けて、私は重い足取りで学校に向かった。 昨夜は一睡もできなかった。彩音に秘密を知られてしまったことが頭から離れず、拓翔とのメッセージのやり取りも、いつもの楽しさを感じられなかった。『紀子、今日は大丈夫? 僕はずっと君のことを考えてた』 朝一番の拓翔のメッセージに、私の心は少しだけ温かくなったけれど、不安のほうが大きかった。「正直、怖い。桧葉さんがなにをするかわからないから……」『なにかできることはないか、って考えてるんだけど、いい案が思いつかなくて。話を聞いてあげることしかできなくて、本当にごめん』「拓翔が謝る必要なんてないよ。考えてくれていることが嬉しい」『もしなにかあったら、すぐに連絡して。僕もなにか方法を考えるから。一人で抱え込まないで。いいね?』 拓翔の優しさが、今は逆に辛い。彼にはなにもできないことがわかっているから。それでも拓翔を安心させたくて「うん」と返事を送った。 教室に入ると、彩音はいつものように友だちと楽しそうに話していた。私と目が合うと、彼女はにっこりと笑って手を振った。 その笑顔が、私には悪魔の微笑みに見えた。 一時間目の授業が終わると、彩音が私の席にやってきた。「おはよう、神林さん。今日も彼氏とメッセージしてるの?」 小さな声だったが、その言葉に私は凍りついた。クラスの誰かに聞かれたらどうしよう。「そんなの……桧葉さんは気にしないでください」「昨日はごめんね。でも、本当に面白いものを見せてもらったわ」 彩音の目が意地悪く光る。「お願い、誰にも言わないで。お願いだから」「う~ん、どうしようかなぁ……」 彩音は指を唇に当てて、わざとらしく考えるポーズをした。 意地悪なことを言っているのに、そんな顔も仕草も綺麗に見える。「それにしても、神林さんって意外と積極的なのね。『愛してる』なんて、恥ずかしいセリフをメッセージで送り合うなん